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社会心理学(朝倉心理学講座7)

朝倉心理学講座〈7〉社会心理学 (朝倉心理学講座 7)

朝倉心理学講座〈7〉社会心理学 (朝倉心理学講座 7)

よく使っている言葉でも、分野が変わるとその意味合い色彩が違ってくることは、よくあります。
本書を読んでおやと思った言葉2つ。
1つ目は、「コンプライアンス」。法学方面や経営学方面では「法令順守(遵守)」と訳されることが一般的ですが・・・

p.126 他者から何か要請されたり依頼されたりして、それに応じて行動する場合である。これを応諾(compliance)または承諾とよぶ。この用語は、態度変化研究の文脈では、私的受容を伴わない表面的服従のことを指す。また、近年では法令順守の意味でコンプライアンスを用いることも多い。

コンプライアンス=表面的服従、へええ。面白い。
2つ目は、「コミットメント」。こちらは研究者による独特な定義なのかもしれませんが・・・

p.171-172
フランクによればコミットメントとは、自分で自分の行動を縛ることである。

※フランク→Frank, 1988の文献。訳本あり:山岸俊男監訳(1995)『オデッセウスの鎖』サイエンス社

社会心理学の概論書は何を盛りこむのか、なかなか悩ましいと思います。監修者、編著者によってバリエーションありすぎ、というか。
本書は、最後に進化心理学アプローチに一章割いてあるのが特徴かもしれません。
全ての章のテーマについて発展的文献ガイドもあり、特に進化心理学についての文献は有難いかも。