- 作者: 丹野顯
- 出版社/メーカー: 集英社
- 発売日: 2016/09/16
- メディア: 新書
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沢山のことを読みやすくまとめておられるなと思ったら、著者は学者さんというより歴史ライターさんのようです。
時代劇で有名な「長谷川平蔵」に限定せず、幅広く記述されています。
何かの折に「鬼平犯科帳」を目にするたび、「ひつけとうぞくあらため、って、北町・南町奉行と何が違うの?」と思っていながらそのままにしていましたが、要するに、南北の町奉行所だけでは手に負えない、規模の大きい凶悪犯(盗賊団、大火など非常時の火事場泥棒や放火と押し込みのセット等)や広域(江戸を離れた東海道の盗賊団等)捜査を担当していた役職だ、と理解しました。
江戸時代犯罪者はどのように捕まえられ、取調べられ、そして裁かれていたのかの読みものとしても興味深かったです。