- 作者: 野沢敬次
- 出版社/メーカー: 洋泉社
- 発売日: 2016/11/08
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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阪急民必読の一冊です。
内容(もくじ)
第1章 阪急の全路線をとことん楽しむ!
第2章 鉄道による街づくりのお手本となった阪急の歴史
第3章 阪急ならではの合理主義が生み出した不思議や謎
第4章 京阪神をつないだ路線の駅は、さまざまな魅力にあふれている
第5章 伝統のマルーン色を堅持しつつも進化を続ける車両たち
見開き2ページ,1トピックで,図が多用されていて分かりやすく楽しいです。
個人的に本書を読んで認識が再構成されたことは,現在の阪急京都線は,昔から阪急電鉄ではなく,かつては京阪電鉄(天神橋~京阪京都=現大宮間)だったということです*1。
何で阪急が天神筋橋六丁目(天六)に乗り入れてるのかなあ,と漠然と違和感があったのですが,普段使う路線ではないので,それ以上追求してませんでしたが,あ~もともとは天六~大宮という筋があって,それが十三にも乗り入れるようになって,さらに梅田に(終着・始発)という現在の形に徐々になってきたのね,と了解できました。
また,大宮駅が昔は栄えていた感があるのは,かつての京都線の終点で,そこから苦労して地下をえっちらおっちら掘り進んで四条河原町(河原町駅)まで辿りついたという経緯があるのね,とも納得しました。
ものを見て感じる「違和感」にはそれなりの理由がある,と実感できた一冊でもあります。