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国税局査察部24時

国税局査察部24時 (講談社現代新書)

国税局査察部24時 (講談社現代新書)

著者は「千葉県内および東京都内の税務署勤務を経て,88年に東京国税局査察部に配属。その後,2007年に千葉県内の税務署の統括国税調査官として配属されるまでの合計17年間(途中,2年間の税務署勤務をはさむ)を,マルサの内偵調査部門で勤務した。」ということです。
なお著者は現在税理士として働いておられ,本書の執筆は筆名だそうです。
なかなか面白かったです。
本書を読むと,源泉徴収のサラリーマン=正直者がバカを見る,ようなことがないように,マルサ頑張って!という気持ちになります(笑)。
やや本筋からそれますが,お小遣い稼ぎの軽い気持ちで使わなくなった銀行口座を売ってしまうことの危険性,学生に注意喚起する必要があるかもしれませんね*1

p.226
わずかなカネに目が眩んで口座を売却すると,後で大きなしっぺ返しを食らう可能性がある。なぜなら口座売買で人手に渡った口座は百パーセント違法行為に使われるからだ。

p.227(当該口座が詐欺に悪用された後)
名義人のところに警察がやってくる。「軽い気持ちでお金欲しさに口座を売却した。犯罪や詐欺に使われるなんて思いもしなかった」などの言い訳をしたところで後の祭りだ。
口座売買自体が禁止行為のため,検挙されてしまうこともある。法律では通帳やキャッシュカードの売買・譲渡を行った者は罰金50万円以下,商売として行った者は懲役2年以下又は罰金300万円以下の刑が科される。

p.227
詐欺が発覚した時点では犯罪が完了していて,犯罪者は既に安全な場所へ隠れてしまっているため,口座を売却した人だけが罰せられていることさえある。わずかなお金の為に,人生を棒に振ることになりかねない。これが口座売買に潜む危険の実態だ。

*1:振り込み詐欺のお金引き出し・受け取り役をバイトとしてやることの危険性も!