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天災と日本人─地震・洪水・噴火の民俗学

冒頭の「序章」でラフカディオ・ハーンが「絶えず自然災害に見舞われるという日本の風土が,特徴的な文化を生み出したのではないかという仮説をもとに,独自の日本人論を展開した。(p.9)」と紹介しています。
本書は頻発する災害に対して日本人がどのようにつき合ってきたか,広く浅く記述されています。

pp.163-164
火山に神階を与え,噴火が鎮まるようにと願った古代中世の人々の行為は,天災の神格化であるとともに,災害に個性を認め,交渉交流できると考えていた証でもある。災害は人間とは切り離しえない,日本列島社会の重要な「構成員」であると,人々はかつて認識していたのである。

迷信だ非科学的だと指摘するのはたやすいですが,日本人ってどんな人たち?と認識する鏡としての災害という見方は面白いかもしれません。