東大首席・ハーバード卒NY州弁護士が実践! 誰でもできる〈完全独学〉勉強術

私は本を読むことは好きですが,試験勉強は大大大嫌いです。
特に,日本史など社会科の試験勉強は何をどうしたらいいのか分からないし,よって最も嫌いで,大学受験時の成績も芳しくありませんでした。
同様に,「○○検定」などのように,テキストがあって,それを覚えないといけないものも大の苦手で嫌いです。
しかし,今回ある試験を受けることになり,そのためには何冊もの本を勉強(暗記)しないといけないため,試験日が迫るもなかなか手がつけられず鬱々としていたところ,この本の著者山口さんの「7回読み勉強法」のweb記事を読み*1,ひたすら7回読めばそれなりに道が開けそうな気がして,web記事をさらっと読んだだけのうろ覚え実践したところ,案外実行できて拍子抜けしながらも,多分成果も上がった気がしています*2
いずれにしても,教科書を覚え込む勉強に対して抵抗感がかなりなくなったのは,自分にとっては大きな成果でした。
先日,偶然立ち寄った書店新刊コーナーで本書を見かけ,webで見たやつだ!ということで,まあ(自分にとって)新しい情報はあまりないかもしれないけれども,(web記事でお世話になったので)お布施する気持ちで購入しました。
改めて書籍で読むと,自伝的な部分も多く,大学受験の「合格体験記」みたいに,こういう人もいるのねと少し距離を置いて参考にするといいかもしれないな,とも思いましたが,なぜ自分がこの人の勉強法にピンときたのかが,実感できるような記述(追加情報)もあったので,読んでよかったと思います。

★なぜこの人の勉強法にピンときたのか?

  • 教科書を繰り返し読んで,どこにどんなことが書いてあるかを叩き込む=視覚的にインプットする方法→視覚優位な人?

私は明らかに視覚優位なので・・・カメラでカシャッと撮影したイメージを焼き付ける,というほどではないにしても,この人のやり方は視覚優位に向くやり方だと思います。

  • でも著者と私の得意な科目は真逆

p.134
私の大学入試センター試験での受験科目は,英語,国語,数学,社会(日本史・地理・倫理),理科(化学)。このうち英語と国語(現代文)の2科目は,7回読み勉強法でも成果に結びつきづらい科目でした。
(中略)
とくに現代文は,教科書をいくら読んでも試験対策になりにくい科目です。
(中略)
はじめて読む文章をベースに「傍線部分で筆者が伝えたいことはなにか」などと問われるのですから,事前の知識はまず役に立ちません。ある意味,現代文は当意即妙の現場判断の要素が大きい科目なのです。ちなみに同じ国語でも古文と漢文は,やったぶんだけ成果に結びつく,私の得意科目でした。

私は国語の現代文,英語が得意でしたが,同じ国語でも古文漢文がイマイチでした。そりゃそうだよね,暗記が大嫌いだからね。古文漢文は単語とか固有のルールを覚えないといけませんものね。
反対に,著者が苦手とする「当意即妙の現場判断の要素が大きい」ものが私は得意なようです。
少し別な表現をすれば,曖昧混沌とした材料から,何か帰納的に引っ張り出すみたいなものが,自分の得意とするところのように思っています。それに加えて,昔の代ゼミグリーンコースの授業で,出口先生の現代文解読方法の流れをくむ?っぽい加藤公堂先生に教わって,文章の構造を把握し,論理的に解答を導き出すノウハウを習得できたのも大きいと思っています。このノウハウは英語長文にも応用できるので,英語も得意科目になりました。
しかし暗記科目の攻略方法は習得できないまま過ごしてしまったので,自分と同じ視覚優位人間だけど暗記科目得意人間のノウハウということで,非常にハマったのだと思います。

  • ノートは一切まとめない

先日受けた試験前になると,SNSにはあちこちの受験生がまとめた「レジュメ」や「手書きノート」「手書き図」みたいなものが飛び交いましたが,私はそういうことは一切しませんでした,というかする気になりませんでした。
だって面倒くさいもの。

p.45
きれいにノートをまとめるという行為は,きれいにまとめることで満足してしまう危険性があります。ですから,私は受験勉強に関してきれいにノートをまとめたことは,一度もありません。

だよね~
こういうノリが,web記事だけでもピンときた要因のひとつかなと思いました。

  • 過去問と模試で「己と敵の差を知る」

自分が先日受けた試験は,過去問がなかったので過去問を頼りにできず,それが最大の悩み要因だったのですが,過去問がある試験の場合はホント過去問大事です。
私の場合ですが,大学受験だけでなく,各種検定試験は,過去問だけで乗り切ってきたと言っても過言ではありません。
過去の参考記事
教科書読みと並行して過去問解いて,合格地点と現在の自分との差を把握するの大事と考える点で,著者に共感できます。

以上,長々と書きましたが,自分に似ている点と全く異なる点がうまい具合にかぽっとハマったので,この人の考えに出会って本当によかったと思っています。

*1:どこの記事だったかは忘れました(^^;)

*2:「気がする」というのは,まだ当該試験の結果が出ていないから。まあ一定以上の手応えはあるのですが・・・