リニューアルした広島平和記念資料館を見学。

昨日9日9日は実家所用で広島市へ日帰り。所用の後,時間があったので,広島平和記念資料館を見学してきました。
今年8月6日の広島原爆関係のNHKスペシャルで,最近展示内容を一新したとのことを聞いたので。
以前あった原爆投下直後のリアルサイズジオラマ(?)と被爆した人を模した”被爆人形”的な展示に代わり,被害者の遺品と遺影,その人のプロフィールを主体とした展示になったそうです。
以前見学したのはもう記憶にないくらい昔なので,以前と何が違うのかはっきり分かりませんが,今回見学したものは,等身大の被爆者が伝わってくるような,恐怖よりも悲しみに訴えてくるような,被爆者への共感を重視したような内容と拝見しました。
もちろん,展示写真等には従来よりよく使われている”怖い”ものも沢山あり,決して被害の悲惨さを無視しているわけではありません。
メインの展示の後,続けて期間限定の「市民が描いた原爆の絵―記憶と向き合う」の展示がありましたが,メイン展示よりも自分としてはこちらの方が心情的にきつかったです。
絵の”うまいへた”を超えた伝達力(←何と表現したらいいのか分からない)。
一番自分的にきつかったのが,市内を流れる川の河口近くに流れ着いた女学生の遺体が漂いながら”崩壊”してゆく様子を,8月7日から9月12日まで毎日ただ眺めていた記憶を絵に描いたものでした。
最後頭部もなくなり胴体だけになったところで,「可愛そう」に思う気持ちがふっと湧き,小舟を寄せて回収し干潟に砂を掘って埋葬したというところまでの絵記録でした。