- 作者: 溝口徹
- 出版社/メーカー: 青春出版社
- 発売日: 2014/09/02
- メディア: Kindle版
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糖質制限ダイエット,から一歩進んで,糖質を控えることで内臓=副腎の疲労を避けようというのが主張の中心と拝見しました。
代謝関係のことが色々説明されている=仕組み説明が先行していて,具体的な食事処方は後半なので,前半を読み飛ばす人も多かったりして(笑)。
なお当該ブログ記事の,菜食をやめたことと低糖質・高たんぱく食がなぜ関連するかというと,このブログ主が実践されていたようなマクロビ系の菜食はカロリー確保のために根菜や玄米をガッツリ食べる必要があり,それが「糖質のとりすぎ」に結果としてなるからです。
- 本来糖質は非常時用のエネルギー
- 通常時は脂肪由来のエネルギーが本来
- 糖質をエネルギー源として利用すると乳酸*1が発生,乳酸を処理するのに必要なのはビタミンB群
「疲れたときの甘い物」は“気付け薬”にすぎず,糖質をメインのエネルギー源にするとビタミンB群やビタミンCを大量消費してしまい,「栄養不足」に陥り,慢性的な疲労につながる,ということと読みました。
p.136
疲れない脳と体をつくる食べ方の基本をひと言で述べると,「低糖質・高たんぱく」ということになる。
糖質のとりすぎが血糖値の乱れを招き,その調節のためにインスリンやコルチゾール,アドレナリンなどのホルモンが使われてしまうことは,これまで述べてきた通りである。それが続くと,インスリンを分泌している膵臓,そしてコルチゾールやアドレナリンを分泌している副腎が疲労する。すべての元凶は糖質の過剰摂取にあるのだ。
もっとも効率のいいエネルギーは「脂質」
p.153
「糖質をとらなければ脳も体も動かない」という考え方が大きな誤解であることは,本書で述べてきた通りだ。
糖質をとらなくても,私たちの体内にはブドウ糖(グルコース)をつくり出す仕組みが備わっている。また,脳のエネルギー源はブドウ糖(グルコース)だけではない。脂質由来のケトン体も,脳のエネルギー源となってくれるのだ。
ちなみに,たんぱく質からも糖質を産み出すことができる(糖新生)。しかし,たんぱく質は体を形づくる材料であるため,エネルギー源として使うよりも体の材料として使われるようにすべきであるというのが私の考えだ。
大昔流行った「世にも美しいダイエット」にも「油」でエネルギーをとりましょう*2,とあったのと共通してるなあ。
- 作者: 宮本美智子,永沢まこと
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1994/04
- メディア: 単行本
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