家計調査データでどっきり。

リテラシー系の授業や,統計学系の授業で,総務省統計局の「家計調査」データをときどき使っています。
具体的には,気象庁からゲットできる,ある年度の月別気温と,家計調査データのチョコレートやケーキ,アイスクリーム,ビールなどの月別(平均的)購入金額をExcelでグラフ化したり相関係数を求めてみたりと,データ分析の初歩みたいなことをしてきました。
今回も「グラフでデータ分析の初歩」みたいな授業資料を作るのに,現在手に入る最新版のデータを使おうと,
まず気象庁のサイトで「東京 2018年(月ごとの値)主な要素」を検索・表示してデータをExcelに取り込み,
次に総務省統計局の家計調査ページ
www.stat.go.jp
から,2018年の家計調査年報(家計収支編・二人以上の世帯)の統計表のうち,
「<品目分類>1世帯当たり年間の品目別支出金額,購入数量及び平均価格 」の「食料「油脂・調味料」~「菓子類」」と「食料「酒類」~「外食」」のExcelファイルをDLしました。
www.e-stat.go.jp
家計調査の結果ってあれこれ細かく分かれていて,目的物を探すのが骨なのですが,まあ過去に何度か同じことをやっているので,うろうろしつつもなんとか目的ファイルをゲットして,さあ2018年の1月~12月のデータを取り出して使うぞとExcel画面スクロールしていたら,次のスクショで赤線をひいた「(参考)100世帯当たりの購入頻度(2018年)」という文字列が目に入りました。
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これを見て,続く月別データって「(参考)100世帯当たりの購入頻度(2018年)」頻度?!単位は円じゃないの?!と,驚天動地(大げさ),今まで授業で「購入額,単位は円」とかずっと言ってきたのに,私今まで大嘘を言ってきたの?どどどどうしよう・・・となりました。

でも,同じ家計調査データを使っているらしきネット上の他のページでは,ある年の月別購入額をグラフ化して記事が書かれていたりするので,何か他の時系列データがあるのか?と家計調査ページをあちこち探していたら,まさにそういった時系列データをまとめたデータを今回初めて見つけました。
統計表一覧の「時系列表」のうち
www.stat.go.jp
「家計調査(家計収支編) 時系列データ(二人以上の世帯)」の「1. 品目分類:支出金額・名目増減率・実質増減率(月・年)」で「月」の「小分類まで」のファイルがズバリでした。
www.stat.go.jp
今回はこちらを使うとして・・・と,2018年の1月~12月データを眺めたら,先にDLした「家計調査年報(2018年)」のデータと数値が同じです。

つまり私は,先のスクショの赤線部分「(参考)100世帯当たりの購入頻度(2018年)」とは,それが記述されている42行目の数値だけのことで,その2行下の44行からの月別データには及ばないことを理解せず,ここから下は「頻度」としばらく誤解していたのです。

はあ~なんとまぬけな話でしょう。
でも,今まで授業で堂々と嘘を言っていた?!のではなくなったので,本当にほっとしました。
今までとは違う形のデータも見つけられたし,まあよかったです。