鉄道快適化物語:苦痛から快楽へ

鉄道快適化物語: 苦痛から快楽へ

鉄道快適化物語: 苦痛から快楽へ

サブタイトルに「苦痛から快楽へ」とありますが,普通の人は電車に1時間以上じっと乗り続けるのは”苦痛”だと思うかもしれません。
しかし本書を読むと初期鉄道の乗客はまさに”苦行”を強いられていたことがわかります。
本書は,主に日本の鉄道を中心に,ときどき海外の事情も交えながら,苦行どころか危険でもあった鉄道が安全にかつ快適に進化していく歴史を様々な角度からまとめておられます。
あまり技術的なことには深入りしていないようなので,その筋のマニアには物足りないかもしれませんが,私くらいのライト鉄道好きには面白く読めました。
なお「あとがき」や奥付情報をみると,著者の方は職業的研究者ではなく,お仕事の傍らこつこつと独自に調査と研究をされてきた方のようです。