- 作者:Prince, Samuel Henry
- 発売日: 2009/11/12
- メディア: ペーパーバック
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ハリファックス大爆発の社会学的研究で,
ja.wikipedia.org
災害の社会学的研究としては初めて(最初期)のものといわれています。
図書館のオンライン電子書籍で読めることが分かったので,pdfからGoogle翻訳やDeepLの助けを借りてぼちぼち読んでみました*1。
大昔の研究だけれども,指摘されていることは今にも通じることはあるなと思いましたが,最も印象的だったのは,この大惨事は保守的な軍港の街ハリファックスを大きく変え,進歩(progress)へと向かわせることになった,的なことが繰り返し,表現を変えながら書かれていることでした。
最後の方では,'beauty out of ashes' 灰の中から美しさを引き出す(p.140)とまで書かれています。
私たちは災害が起こると,その災害により破壊されたもの,失われたものを惜しみ悲しみ,いかにそれらの損失から回復(復興)するかを考えると思うのですが,災害を奇貨とした地域社会の進歩?のような考え方は新鮮でした。