Catastrophe and Social Change

Catastrophe and Social Change

Catastrophe and Social Change

グーテンベルクプロジェクトによるウェブ電子書籍でも読めるようです。
www.gutenberg.org

ハリファックス大爆発の社会学的研究で,
ja.wikipedia.org

災害の社会学的研究としては初めて(最初期)のものといわれています。
図書館のオンライン電子書籍で読めることが分かったので,pdfからGoogle翻訳やDeepLの助けを借りてぼちぼち読んでみました*1
大昔の研究だけれども,指摘されていることは今にも通じることはあるなと思いましたが,最も印象的だったのは,この大惨事は保守的な軍港の街ハリファックスを大きく変え,進歩(progress)へと向かわせることになった,的なことが繰り返し,表現を変えながら書かれていることでした。
最後の方では,'beauty out of ashes' 灰の中から美しさを引き出す(p.140)とまで書かれています。

私たちは災害が起こると,その災害により破壊されたもの,失われたものを惜しみ悲しみ,いかにそれらの損失から回復(復興)するかを考えると思うのですが,災害を奇貨とした地域社会の進歩?のような考え方は新鮮でした。

*1:ちなみに,この2つを比べるとぱっと見DeepLの方が読みやすい(自然な?)訳文ですが,よく見ると原文の一部を豪快に飛ばして訳をまとめていることもあり,ぎくしゃくしていてもGoogle翻訳の方が逐一真面目に訳してあるのかなと思いました。