ビジネス統計スペシャリストstat.odyssey-com.co.jp
という民間資格があって、それは
- エクセル統計ベーシック
- エクセル統計スペシャリスト
の2つにレベル分けされています。
この年末年始、この2つのレベルの試験を受けて合格しました。
民間資格試験というと、金儲けの養分になりにいくのか~と思われる向きもあるかもしれませんし、確かにそういう側面があるのも否定できませんが、自分が受験してみて、この試験は養分になりにいく以上の意義があると思いましたので、この記事を書いております。
まず、前提として自分のスペックは、上記2つの試験合格についてはもともとオーバースペック気味であったことを述べておきます。
オーバースペック気味といいますのは、大学レベルの心理学統計法や、データ分析の授業を担当していたことです。
そうであっても、上記2つの試験に向けて追加勉強したのは、意味があったなと感じております。
1つ目の「エクセル統計ベーシック」には、試験に対応した公式テキストがあります。
代表値とか散布度とかExcelの機能(関数とか)を用いて求めるとかいうのは別に自分にとって目新しくはありませんでしたが、移動平均とか季節変動値の分析の仕方、さらには最適化(ゴールシーク)などは、自分の育ってきた土壌では全く知ることのなかった角度からの”Excel利用したデータ分析”を知ることができたのは収穫でした。他に、対応した模擬テスト3回分の教材もオンライン(有料)で提供されているのですが、まじめに試験合格したいと思うなら、この模擬テスト
aoten.jp
も課金しておいた方がいいと思います。
参考のために、有料の模擬テスト3回分も別途購入利用して、それぞれ学習した上で、本試験に臨んだのですが、模擬試験やってよかったと思いました。
公式テキストに掲載の章末問題だけでは、模擬試験には100%対応できない可能性があります。
もともとデータ分析経験がある程度あれば、公式テキスト勉強だけでも本試験はいけると思うのですが*1、統計学初学者など、データ分析の実経験がない人では、本試験で投げられる多少の変化球には対応できないだろうなと思いました。
そう思って見ると、「エクセル統計ベーシック」のamazonレビューに
まったく役に立たないです。
これを3周読んで試験に挑んだら470点でした。CBT 方式で自己最低点です。
章末に問題が2問ずつありますが、本番のほうが断然難易度が高く全然歯が立ちませんでした。
と書かれているのは、そうそう、と思える節もあります。
存外難しいところがあるのです。
なお、自分は前述の通りそれなりに知識経験があるにも関わらず、本番試験では1000点950点と、満点は取れませんでした。
続けて、「エクセル統計スペシャリスト」も、公式テキストがあります。
Excel で学ぶ 実践ビジネスデータ分析 ビジネス統計スペシャリスト・エクセル分析スペシャリスト対応
- 作者:豊田裕貴
- 発売日: 2019/03/12
- メディア: 単行本
こちらの試験についても、模擬試験
aoten.jp
を別途課金して勉強した上で、本試験に臨んだところ、1000点中895点でした。うーんやはり満点は難しいですね。
どちらも結果的に満点が取れなかったことは残念ですが、統計検定のサイトでも紹介
www.toukei-kentei.jp
されているように、結構いい試験だと思いますし、何よりもExcelがあれば無料で結構高度レベルの分析もできる*2ようになりますですよ!というのは重要なポイントだと思いますので、自分が合格したからというだけでなく、ますます応援したい民間検定試験だと思っています*3。