コンピューター200年史―情報マシーン開発物語

「第1章 コンピューターが人間だった頃」すなわち、”コンピューター=計算する人;とくに天文台や調査機関などで計算するために雇用されている人”と定義されている職業があった頃から、バベッジの階差機関、計算機械やパンチカード機、ENIACメインフレーム、パーソナルコンピューター、そして最後はインターネットが一般の人にも広まる直前までの流れが記述されています(原書出版は1996年、訳本は1999年出版)。
関わった人たちや企業・組織の動きと、その背景にある技術動向や社会的な動きを広く浅く書いていますが、これだけのロングスパンで”コンピューター”を扱った本は読んだことがなかったので、すごくよかったです。
歴史の流れを知ることで、現在の状態の理由(経緯や背景)も分かるような気がするし、これぞ温故知新という感じです。