- 作者: 地学団体研究会大阪支部神戸班
- 出版社/メーカー: 創元社
- 発売日: 1989/05
- メディア: 単行本
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- 作者: 大阪地域地学研究会,中川康一
- 出版社/メーカー: 東方出版
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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ただ地学な話がされているだけでなく,楽しく「旅」ができるよう,温泉情報などもあります。
脳が冴える15の習慣 ―記憶・集中・思考力を高める 生活人新書
はじめに―良い習慣が脳を生まれ変わらせる
「朝,ちゃんと起きてますか?」 / 生活のリズムを失うことは「ボケの入り口」 / 怠け者である脳をどう動かすか /脳にもウォーミングアップが必要 /脳は思考系だけではない /血液を脳に巡らせる / 私の朝の過ごし方 / 「挨拶+一言」で脳が目覚める / 音読はなぜ脳に良いのか /手で物をつくる活動を朝の習慣に
脳の基本回転数を上げるには / 時間と仕事の量の関係を意識する /仕事が速い人の脳の使い方 /「試験受けている状態」を一日に何回つくるか /真面目な人が陥りがちな悪習慣 / できる人は仕事以外も大事にする / 周りの人の回転数も大切 /時間の制約は判断を効率化させる
睡眠中も脳は動いている / 朝,アイデアが浮かびやすいのはなぜか / 最低でも六時間は寝よう / 寝つきを良くする習慣 / 自分の生活と照らし合わせてみよう / 寝ないから良い結論が出ない / 理想的な生活リズムを意識する
前頭葉は脳の司令塔 / やればできるのにやらない人 / 現代人は脳のタフさが欠けている / 若い頃の雑用は買ってでもしろ / 「面倒くささ」に耐える力 / キーワードは選択・判断・系列化 / 家事は理想的な脳トレ / 家庭のワークシェアリング / 小さな工夫が脳トレ効果を大きくする
書類整理などのルールをつくる / 一日の行動予定表を書く / 問題解決に至るプロセスを書く / 七つ以上の要素を同時には処理できない / 前頭葉のテクニックの高め方 / 「ナビゲーション社会」を生きる
頭の回転が速いのに物忘れをする人 / 思考の整理は物の整理に表れる / 要領の良い人ほど整理を怠る / 机の整理は優秀な上司を持つことと同じ
小さな平面を見ている時間が長すぎる / 人をボケさせる方法 / 目を動かすと脳が動く / 目を動かさない人が陥りやすい症状 / 家族の記念日を忘れる人 / 目のフォーカス機能を使おう / ラジオを使った脳トレ
脳の入力→情報処理→出力を確認する / 人に伝えることを前提として情報を取る / 情報を解釈する,イメージで捉える / なぜ報告書を書かせるのか / メモを取りながらテレビ番組を見る / ブログを工夫して書こう
質問によって話を長くさせる / 話し上手な人の周りには相づちの上手い人がいる / 結婚式のスピーチは脳トレになる / 風景を思い浮かべながら話す能力 / 写真を利用して話術を鍛える
話を膨らませることができるか / 実際に話を組み立ててみよう / 「伝わらないのは相手が悪い」は禁句 / 相手の立場に他って考えてみる / 専門用語はなるべく使わない / たとえ話をよくする人はボケにくい
生活習慣病と脳 / 高血圧は脳の働きを低下させる / まず体を動かすことが大切 / 太らない食べ方のコツ
MRで脳の断面図を診る / 脳の機能は形に表れる / 脳内の血管に問題がないか / PET検査との併用で精度が高まる
失敗は脳からの警告 / 小さな失敗から分析していく / 失敗は同じ時間帯にする / 人から受けた注意を書く
クリエイティブな才能は脳の総合力 / そのアイデアは誰のため? / 常にどこかにヒントを求める / 案ずるより書くが易し / 交友範囲を広げる,活動を豊かにする / 考えを練るには寝ることも大事
意欲はアクセルにもブレーキにもなる / 小さな成長を認めて誉める / 家族や部下の意欲を高めていますか? / 社会性の乏しい人 / 愚痴を言う人が陥りがちな悪循環 / 誉め上手な人は観察力が高い / 好意的な評価のキャッチボール / いちばんできない生徒になる / 写真教室に通うことの効果 / 出会いが脳を動かす
一見普通の人が高次脳機能障害である場合 / 実際にやってみて下さい / 使える語彙がどれだけあるか / 行動を抑制する力をチェックする / 常識的にやってはいけないことをやらない力
あとがきに代えて―立ち止まる脳,動き出す脳
ユニクロのヒートテック腹巻,正式名称は腹巻とは言わず,ボディウォーマーと公式では呼ばれています。
何年か前,胴体部分だけの通常腹巻と,かなり長くて胴体から太もも中ほどまでカバーでき,タイトなペチコート代わりにもなるものの1組2枚セット黒のを何気なく買って以後,特に長いやつの方を重宝しています。
長い方の腹巻,冬にニットワンピの下に着用すると,もたつかずシルエットに影響せず,しかしお尻から太ももまわりまでをカバーして保温&透け防止になるのです。
大変有難いアイテムなのですが,その長い方の腹巻が以後発売されず,通常のお腹部分だけのショート腹巻だけで毎年残念に思っていました。
先日ユニクロに行った時も,やはり今年も通常のショート腹巻だけの発売か・・・とがっかりしかけたのですが,店頭にぶら下がっているそれぞれのサイズの見本を見て,ふと思いつきました。
XL=店頭販売最大サイズなら,もしかすると少しは長くてお尻~太ももまわりまでカバーできるのでは?と。
MサイズとXLサイズを比べると,3センチくらい?XLが長そうです。
試しにXLを買ってみました。
以前の長いやつには及びませんが,お尻から太ももまでをある程度カバーしてくれます。さすがXLサイズなので,適度にゆるく足さばきにも余裕がありますが,ゆる過ぎてずり落ちるほどの感じはありません。ニットワンピ下のペチコート用には,まずまず使えます。
www.uniqlo.com
よかったよかった。
でもやっぱりユニクロさんには,ロング腹巻の再発売をお願いしたいです。
ところで,本書で叱り飛ばしている対象=読者は一体誰を想定されているか?について,本書を読み進めていると,所謂団塊の世代(の定年後のオッサン)であることが分かります。その記述が,2ページにわたる切れ目ない一文で一気に畳み掛けられているところがまたなんとも迫力がありまして,これもかえって笑えてしまいました。
pp.88-89
余談になりますが,団塊の世代と呼ばれているあなた方は,いわば幻想の世代でもあるのです。現実のなかの現実とも言える戦争が終わったところからこの世に生を受け,戦勝国家から押しつけられた自由と民主と平和という理念のかたまりである政治形態を鵜呑みにし,あたかもこれからの人間たちが正義と共に生きてゆかれるかのごとき錯覚にとらわれ,国家悪は必ずや滅びるものと信じきって機動隊に石を投げつけ,大学構内を占拠し,所詮は机上の空論でしかない,子どもじみた発想による革命ごっこを実践すればたちまち万人が平等の立場に立てる国家の誕生となるのではないかという熱に浮かされ,ひとたびはしかにも似たその熱病が去ると,たちまち豹変し,学歴社会に調子を合わせるだけで世渡りができるものと誤解してしまい,急速な右肩上がりの経済の恩恵に進んで浴し,上辺だけの物質的な豊かさを堪能しているうちに本物の現実からどんどん引き離されてゆき,広告やマスメディアや映画や小説が現実の主導権を握っているところのイメージのためのイメージという害毒に侵されつづけ,そのことに酔い痴れ,いくら年齢を重ねても本当の自分や現実の正体を把握できないまま,それとは気がつかないあいだに,足場のない分だけ美しくて浸りやすいイメージのあれこれをおのれの価値観の基盤とし,発想と行動のすべてを実体のかけらもないその尺度に委ね,社会と,職場と,誰もが毎日呑めるようになった酒と,本当に強くなったのではなく,強く見せかける芝居が上手になっただけの,実際にはとても弱い女性とに寄り掛かり,現実が現実であることを把握する機会を自ら放棄し,逃げ癖がつき,逃げ口上ばかりが巧くなり,それこそが粋な生き方なのだ,より人間的な人生なのだという卑劣で愚劣で憐れな答えに本気でしがみつき,浮薄で,不気味で,どこまでも自分本位なイメージ人間と化したところで,職場というあなた方にとっては絶対的であった後ろ楯を奪われ,今度は自己の生存能力をとことん試される過酷な余生へと投げ出されてしまったのです。
そうだそうだそのとおりだー(笑)
でも続けて叱咤しながらの激励もしているちょっと年上ぎりぎり戦前(1943年)生まれの著者が,また面白い。
p.90
遅きに失するかもしれませんが,これを機に目を覚ましたらどうでしょうか。現実を直視できる,独立した一個の人間を目指してみたらいかがでしょうか。
第二の人生とやらを始める意義があるとすれば,その辺りに重大なヒントが隠されているはずですし,この世を生きる悦びといったものがあるとすれば,そこに見いだせるかもしれません。
(133)鉄道会社がつくった「タカラヅカ」という奇跡 (ポプラ新書)
p.33
「競争と平等」「虚と実」「和と洋」「伝統と挑戦」……そんな対極の価値観を,決してどちらも否定することなく内包し続けている。だからタカラヅカはわかりにくい。しかし,その貪欲さ,懐の深さこそがタカラヅカのエネルギーの源泉であり,ひとたび壁を乗り越えてその沼に溺れてしまった人はハマり続けるのだ。
「電車を走らせるかのごとく」公演を続ける
pp.37-38
たまたま過去の取材ノートをめくっていて,かの「ベルサイユのばら」で知られる大御所演出家・植田紳爾氏のこんな言葉を見つけた。
「阪急は基本が鉄道会社なので,1回の公演ごとの収支で考えるエンタメの会社とは発想が違うところがある。毎日粛々と公演を続けるのも,電車を走らせるのと同じ」
「タカラヅカが100年続いたのも,鉄道会社がやっているからというのもある。常に世界に目が向いている。最新の技術をすぐに取り入れるという姿勢。それと共通するものがタカラヅカにはある」
特にタカラヅカファンではないのですが,阪急民としてなかなか楽しく読みました。
本書を読むと,タカラヅカはファンの熱い深い愛に支えられてきていることがよくわかります。
しかし,可愛さ余って憎さ百倍とのごとく,その熱い深い愛は諸刃の剣であること,そしてSNS時代,少数であっても声が大きいとあたかもそれが主流のように一時見えてしまったりする危険性など,タカラヅカこれからも大丈夫かしら,いや頑張って気をつけてずっとずっと安泰で,独特の“タカラヅカらしさ”を保ち続けてほしい!といった,著者の切なるタカラヅカ愛が感じられる一冊でした。
http://www.janu.jp/report/files/janu_vol46.pdf
来るべきAI時代。求められる能力と,いま必要な教育とは。(国立大学/国大協広報誌Vol.46)
「東ロボ」プロジェクトの新井紀子先生のインタビュー記事です。
むっちゃいいです。必読です。
AIを知ることはヒトを改めて知る,再発見することにもなるのだと。
以下,自分用メモに抜粋。
「AIは文章がこのあたりで区切れる可能性が高いとか、こう答えたら最も正答性が高いといったデータから、このあたりを答えればいいだろうということしか分からないのです。東ロボくんも論述式の問題を解きますが、一見なんとなく整った解答が出てくるものの,単に記憶していることを並べているだけで質問に答えていないという文章の内容でした。つまり東ロボくんは言葉の意味を理解していません。そこがAIの限界です。」
「AIが言葉の意味を理解できるようにするには、“記号列を意味に対応させる数学の理論”が必要になります。私は数学基礎論を専門にしていますが、実は、この分野の数学は1960年代初頭から目覚ましい進展がありません。AIが言葉の意味を理解できる段階に達するには、根本である数学がイノベーションを起こす日を待たなければなりません。AIが今の理論や統計を使っている限り、どれだけ多くの人材と費用をかけても文章の意味を理解できるようにはならないのです。」
そうそう。そうなんだよね。これが理解されていないことが多い。
東ロボくんは言葉の意味を理解していないにもかかわらず、センター試験で日本の高校3年生の上位2割に食い込んだ。この結果から、新井教授はある大きな問題に気付いた。
「問題の意味が分からないAIがこれほどの成績を取れるなら、実は人間のほうも意味を分からずに試験を受けているのではないかと考えました」
この考えを検証するため、2015年に新井教授は「リーディングスキルテスト」を開発。主に中学生を対象に、教科書から抜粋した一般的な文章を正確に読めているかどうかという調査を開始した。
(中略)
しかし実際にテストをやってみると、「非常に憂慮すべき事態」であることが分かったという。
「やはり読めていなかった。正しく読めば間違いようのない文章なのに、かなりの中高生が読めていない。文章の意味が分かっていないのに知識だけで答えるというのは東ロボくんと同じです。ロボットができることを人間がわざわざやるのは無駄なことです」
「文章の意味が分からないということは、単に教科書が読めないということだけの問題ではありません。教科書が読めない人は、社会に出てから安全マニュアルも読めませんし、そのような労働者を雇うことは、企業にとってもリスクを負うことになります」
記事本文中には,リーディングスキルテストの設問例があり,具体的にどう読めてないのかの例が示されています。
「これから先、多くの仕事はAIに代替されてしまいます。(中略)自分の仕事がなくなったとき、新しい組織へ移って仕事をやっていけるかどうか。それは、新たなことを柔軟に学び取る能力に関わってきます。その場合も“読んで意味が分かる能力”が重要なのです。」
東ロボくんには実装できなかった“読んで意味が分かる能力”が、これからの時代の人間に必要な能力であると説明する新井教授。
「近年の科学の進歩により、学習指導要領の内容は増えていますが、教科書のページ数は増やさないように内容が詰め込まれています。そのため、説明が足りず、意味の分からない文章が増えているのです。さらに、教えることが多くなり、授業では全員が理解できるまで時間をかける余裕もなくなっています。結果的に、生徒たちは“意味は分からないけれども暗記するしかない”という事態に陥っているのではないかと思います」
授業で教科書を全部消化できないとしても,しっかり書かれた教科書があれば,自分で読んで学習してくれる子どももいるかもしれない。
リッチな教科書絶対必要!
後半,ご自身の一橋大法学部時代の経験をもとに,大学教育にも言及。
「意味をきちんと理解できる能力が備わっていれば、大学の授業はとても楽しくなります。(中略)18歳までの価値観が塗り替えられるようなものが、大学の教養教育だと思います。(中略)そうなるためには、受け止める側の素地が必要です。意味の分からないことをそのままにせず、きちんと理解するという基礎的な能力を早い段階の教育で身に付けなければ、高等教育の内容が理解できず、大学時代が意味のないものになってしまいます」
法学部でありながら教養課程で高度な数学の講義にふれることもできた,とも。
「当時の国立大学の多様性やそれを受け入れる余裕、そして教養主義といったものがなければ、今日の文理融合的な自分はなかったと思っています」
法学部出身者=社会科学の素養をもとにした新井先生独特の視点が最後に。
「今、私たちは民主主義の大きな岐路に立っているかもしれません。“歴史を知らない者は同じ過ちを繰り返す”とはよく言いますが、劇的な社会変動についていけない人々がどのような行動を起こしたか、歴史を振り返れば同じようなことが何度も起きています」
民主主義を揺るがすほどの変革をもたらしかねないAI。
“読んで意味が分かる能力”は、AIに仕事を奪われないために人間が備えるべき基礎的な能力である。人間とAIが共存する社会へと発展を続けるためには、その人間らしい能力を活かし、自然科学・社会科学にまたがるように視野を広げ、歴史に学んで未来を予測することが求められる。こうした時代の変化についていけない人はどうなるだろうか。我が国の未来は、自らの頭で考え、変化に正しく対応していける人材教育にかかっているといっても過言ではない。
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