ドキュメント御嶽山大噴火

少し前に、山岳遭難に関する本を読んで、その他にも同種の本を少し読んでみたいと思い、
lionus.hatenablog.jp
山と渓谷社」でOPAC検索したら出てきたので、読んでみました。
2014年9月27日の噴火災害の話を、同年12月15日に本発行しているのはすごいスピードです。
内容は、噴火当日から10日間の動きと、噴火災害に遭遇し生還した7名の証言、信州大の研究者による当該噴火についての知見、救助活動参加者の証言という構成です。
特に生還した7名の方は、山岳ガイドなど山に関する仕事をされているか、そうでなくてもそれなりの登山経験のある方たちで、それなりのスキルがありながら、生還できたのは運だったというようなことをおっしゃる方もあり、噴火災害の容赦なさを感じましたが、やはり一定以上のスキルがあったからこそ、助かったのではないかと感じました。そして噴火を見てとっさに取った行動や、下山行動、登山装備についてのコメントなど、今後山に登るときに参考になりそうと感じました*1
最後に、災害心理学の広瀬弘忠先生のサバイバーズ・ギルトに関するインタビュー記事が収録されており、被害者(生還者)および遺族の心理面のケアについての話が入ってくるのは今時だなとも思いました。

*1:自分は山登りはしないけど・・・