データサイエンティスト入門

「データサイエンス入門」ではなく、「データサイエンティスト入門」なのがミソです。
データサイエンティストとはどんな職業か、どんな知識・スキルが必要か、といったことがざっくり書かれています。

pp.164-165
 社員全員がデータサイエンスに関する専門的な知識を持つことは不可能です。しかし、専門性のあるデータサイエンティストが分析した結果を理解する能力は求められます。必ずしも深い知識は必要ないのですが、データや数字というだけで苦手意識を持つ人が多いようです。

p.184
 データサイエンティストに最初に求められる能力は「数値感覚」です。すべてのデータ群において、平均的な値はどれぐらいかという感覚を持つことは不可能です。たとえば、前出の例で言えば、日本人が平均的にテレビをどれくらい見ているのかなどは、広告業界の人でなければつかめないでしょう。しかし、平均の時系列変化のデータを見たときに、今回のデータでは、「個々のデータのバラツキが大きいのではないか?」と疑うことはできます。データの特徴を理解するために、平均値の変化を見ているだけでは、データを見誤ってしまいそうだという感覚を身につけることが重要なのです。
 絶対的な数値の水準に対する感覚ではなく、データの背後に隠れた特徴を知る感覚がデータサイエンティストに求められる「数値感覚」です。この感覚は、必要最低限の知識と、データ分析の経験を通じて、身につけていくことができます。様々な形態のデータ分析(集計)を経験することで、自然と身につく感覚なのです。

ほんとそうそう。
ともかく手を動かして実際のデータを分析して、そこから何らかの知見・考察を引き出す練習をするにつきます。